Facebookの「いいね!」ボタンを「ええやん!」ボタンにするのもええんちゃう?

Facebookの言語設定に「関西弁」が追加されるという、「時期外れのエイプリルフールネタかな?」と思ったらホンマやったっていう、ちょっとオモロいニュースがありましたね。

私も関西人のはしくれとして、早速設定してみました!

PC版だとこんな感じ↓

fbks_pc

スマホ版(ブラウザ)はこう↓

fbks_sp

ガラケー版も!↓

fbks_mb

「いいね!」が「ええやん!」、「コメントする」が「つっこむ」、「シェア」が「わけわけ」に、その他語尾が「〜したで」ってなったりと、ちょっとした変化ですが妙に親近感が湧くから不思議ですね。
残念ながら、スマホアプリのFacebookは関西弁未対応のようです。

設定方法も簡単で、PCの場合は画面右下(広告の下辺り)の「日本語」をクリックして、「日本語(関西)」を選ぶだけ。
スマホ(ブラウザ)やガラケーでは、アカウント設定の「一般」から「言語」→「日本語(関西)」を選べばOKです。


 

さて、上記設定は各ユーザ個人が設定すれば、各ユーザのブラウザでの見え方が関西弁になるというものでしたが、ユーザの設定に関係なく自分のサイトに設置したボタンを「ええやん!」ボタンにしたいこともあるかと思います。
例えば、関西ゆかりの物品やスポットを紹介するサイト、関西所在の企業サイト等で「ええやん!」ボタンにすることでグッと「関西っぽさ」が増す感じがします。
このブログ記事の「ええやん!」ボタンはこうなります↓

こちらも作り方は簡単で、いつものLikeボタンを表示するコードの「ja_JP」となっている箇所を「ja_KS」に変更する、もしくは「locale=ja_KS」というパラメータを加えればユーザの言語設定に関わらず「ええやん!」ボタンを表示することができます。

iframeの場合

<iframe style="border: none; overflow: hidden; height: 21px;" src="//www.facebook.com/plugins/like.php?href=http%3A%2F%2Fwww.dorapro.co.jp%2Fengineerblog%2F%3Fp%3D306&amp;width&amp;layout=button_count&amp;action=like&amp;show_faces=true&amp;share=true&amp;height=21&amp;locale=ja_KS" width="300" height="150" frameborder="0" scrolling="no"></iframe>

JavaScript版の場合はソースの読み込みパスが「ja_KS」になります

  // 省略
  js.src="//connect.facebook.net/ja_KS/all.js#xfbml=1"
  // 省略

 

こんなオモロいFacebookの関西弁対応ですが、Web製作の立場からはちょっと頭を悩ますことになるかも、という懸念もあります。

懸念1.「ええねん!」の方が「いいね!」よりでかい!

単純に「ええねん!」の方が一文字多いので横に長くなっちゃうのは仕方ないのですが、SNSボタンは他にもたくさんあるので、他のボタンと横並びにちょっと狭めに並べていることも多いんじゃないでしょうか。
これまで日本国内向けのサイトを作るときは、大体ユーザのlocaleも「ja_JP」なので良かったのですが、これからは「ja_KS」に設定しているユーザが多数訪れることも予想されます。
localeに「ja_JP」を設定していればこれまで通り「いいね!」は「いいね!」のままですが、特にlocaleを指定していない場合、ボタンの表記はユーザの設定に依存するため、「ええねん!」を表示する余裕のない場所に「ええねん!」が表示されてしまうかもしれません。
ちょっときつめのレイアウト配置でSNSボタンを並べているサイトの方は、「『いいね!』が『ええねん!』になっても大丈夫か」や「localeが指定されているか」等確認された方がいいかもしれません。

懸念2.Facebookアプリ等で、「locale=ja_JP」で振り分け処理等をしている場合

Graph APIでユーザのlocaleを取得し、「ja_JP」ならば日本語メッセージを表示、それ以外は英語メッセージを表示するなんていうアプリもあるんじゃないかと思います。
これまでは、日本語ユーザのlocaleは「ja_JP」しかなかったのでそれでよかったのですが、これからは日本語ユーザの中に「ja_JP」の人と「ja_KS」の人が混じることになります。
localeを見て、日本語ユーザを対象とした処理を行っているアプリは対応が必要です。


 

どうでもええ小咄。
「いいね!」→「ええやん!」、「コメントする」→「つっこむ」はいいとして、「シェア」→「わけわけ」は何か変やなって感じてたんですが、理由としては2つあって、1つは「わけわけ」は大人が子どもに大して使う幼児語(例:みんなで仲良ぉわけわけしいやー)で、日常的に使う言葉ではないというのが1つ。もう1つは、「シェア」が「共同所有」であるのに対して、「わけわけ」は「分割所有」、つまり、「わけわけ」した時点で1人分の取り分は減っちゃう感じがするのが違和感の原因かなと思います。

じゃあ「共同所有」という意味で日常的な関西弁があるかなぁと考えても一向に浮かばず。
これは「シェア」を直訳しようとするからはまるんやないかということで、見方を変えてみる。Facebookの「シェア」は「情報の共有」、すなわち、「こんなん知ってる~?」とか「こんなんあるねんてー」という風に友人に情報を伝える機能。そういう意味で「シェア」の関西弁は「知っとぉ?」とか「聞いてや!」がええんちゃうかなと思たんですが、どないでっしゃろ?

この記事を書いた人

さっさん
さっさん
ドラプロWebチームのマークアップエンジニアです。 カワイイもの好き
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